長い歴史のなかで認められた高い有効性と安全性
なぜ、植物なのでしょうか?私たち人間は、古くからさまざまな植物の効用を取り入れる知恵を積み重ねてきました。ヨーロッパの植物療法もそのひとつです。それは、植物の効果を利用することで、トラブルを改善するだけでなく、本来の治癒力を高めてトラブルの起きにくい健全な状態に導くという伝統療法。その起源は古代ギリシャまでさかのぼると言われています。
そのような長い歴史のなかで、高い効能と安全性が認められてきた植物たち。だからこそ、植物のちからを応用することで、肌にとって自然で、かつ根本的な美しさを引き出す化粧品づくりができるのではないか。その想いから誕生したのがノエビアのハーバルスキンケアなのです。植物にこだわる大きな理由のひとつがそこにあります。
環境によって変わるちからを徹底的に分析
植物は私たち人間と違ってその場を移動することができません。だから、過酷な自然環境のなかで、自らを守り、生き抜く類まれなるちからをそのなかに発達させてきました。極度な乾燥から身を守るちから。強烈な紫外線を防御するちから。傷ついたダメージを修復するちから。これらのちからは、面白いことに育った環境や、植物の部位、土壌によっても大きく違ってくるのです。
例えば、クチナシの実。紫外線量の多い南大東島で育ったものと、本土で育ったものでは、南大東島で育った実のほうがより豊富な抗酸化成分が含まれます。例えば、イチョウの葉。新芽と生育した生葉を比較すると、その中に含まれる成分や量に違いが見られます。こうしたさまざまな違いも見逃すことなく、肌のために生かしたい。私たちノエビアは、植物のエキスを単に抽出するだけでなく、育てる地域や採取する時期、そして、その土壌にいたるまで、より多角的な角度から徹底した植物研究と分析を続けているのです。
創業当時から受け継がれるパイオニア精神
私たちノエビアが、ハーバルスキンケアの開発をスタートさせたのは1970年代のこと。その当時の日本には、まだ自然派といえる化粧品はなく、化粧品の原料を自然界に求めることも一般的ではありませんでした。
植物のもつはかりしれない効能を自らの研究によって明らかにし、それを最良の形で化粧品へと生かしていく。そのために、最先端の技術を導入し、どこよりも多くの植物を、さまざまな角度からより緻密に徹底的に研究・分析していくことが私たちの使命と考えています。それは、ハーバルスキンケアのパイオニアとしての誇り。その精神は、創業当時からずっと受け継がれているのです。
未知なる植物成分を探すために実験農場も
どこよりも先駆けて植物の未知なる有用性を探し出すために、私たちは北海道暑寒別岳に化粧品メーカーとしては稀少ともいえる実験農場も設けました。およそ東京ドーム150個分に匹敵する広大な土地を有するパイロットファームでは、冬は豪雪地帯となる特有の厳しい気候で育つ自生の植物を研究するとともに、さまざまな薬草の栽培を行っています。
ストレスの多くかかる自然環境の厳しい土地では、植物の成分が変化し、有用性が高まる場合があります。あえて厳しい気候の土地にパイロットファームを設け、自ら栽培し、採取することで、無限の可能性を秘める植物の研究をより深めているのです。
2500種類の植物エキスを研究分析
ノエビアの研究者たちは、環境の厳しい世界中の地域から稀少価値の高い植物を自ら足を運び採取してきます。研究者自らが赴くのは、その植物が育った環境や条件をその目でその感覚でしっかりと確認するため。そうして研究した植物エキスの数は、約2500種類にも及びます。
そのひとつひとつを、170種類の項目で分析。丹念に調べ上げた植物の基礎データはノエビアの大きな財産のひとつ。植物の美しさを引き出すちからを確かなかたちとしても実証しているのです。
北海道暑寒別岳パイロットファーム
膨大なデータベースをもとに最高の組み合わせを
ノエビアは、植物エキスを適材適所に組み合わせ、お互いが高め合う、独自の配合論にこだわってきました。それは、肌が本来もっている多様なはたらきにあわせて、それぞれアプローチの異なる植物成分を配置することが重要と考えるからです。
例えるなら、交響曲を奏でるオーケストラ。ヴァイオリン、チェロ、コントラバス、フルート、トランペット、ティンパニ…。それぞれが各パートを完璧にこなすことで、ひとつの壮大な曲が完成します。どの音がひとつ足りなくなっても多すぎても、そのハーモニーは乱れてしまう。だから、適材適所に美しい音色を奏でる逸材をバランスよく配置すること。オーケストラが完璧な交響曲を奏でるのと同じように、植物も適材適所に配置しこれ以上ない組み合わせをつくりあげる。それこそが、年齢によって、季節によって、環境によって、ゆらぐことのない美しさを育むために必要なこと。どこよりも多くの植物を緻密かつ徹底的に研究・分析しているからこそ、最適な組み合わせがわかる。それは、積み重ねてきた植物研究の叡智があるノエビアだからこそ実現し得る絶妙の植物配合論なのです。
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